私は、これまで、300床余りの病院の歯科に勤務し、外来の診療のあと、一般病棟の入院患者さんや、ホスピス病棟の終末期の方々のお口の中を拝見させていただきました。その経験から、口から食べることの大切さを痛感し、口という器官がいかに生きることに直結した器官であるか、また、人の尊厳にかかわる大切なところかを学ばせていただきました。その大切な器官を拝見するという、歯科医師の責任の重さを感じ、日々、診療にあたっております。
80才で20本の歯を残そうという8020運動は、ほぼ、50パーセントの方が達成されたといわれています。その啓蒙活動につづき、近年、「オーラルフレイル(口腔機能の衰え)を予防しましょう」という運動が提唱されています。
たとえば、食べるときによくこぼすようになったとか、滑舌が悪くなったとか、硬いものが食べづらくなったなどの、ささいな困ったことはないでしょうか。クリニックに通院できるお元気なときに、そのような気づきに、適切に対処することにより、要介護状態を予防し、健康寿命をのばすことができます。
「口は、健康の入り口であり、病気の入り口である。」と いわれていますように、入り口である口と、全身の健康は深く結びついています。
よく噛める歯があること、口のまわりの筋肉、頬、唇、舌がよく動き、おいしくお食事ができること ──つまり、食べる機能を維持すること── が、健康に生活することの基本ではないでしょうか。
「かけがえのない歯を守ること、お口の機能を守ること」を理念とし、総合的に口の機能から、それぞれのライフステージにあったケアや、予防を行っております。
健康に生活することの基本は、食べる機能を維持することと考え、歯をなるべくけずらず、神経を取らないようにつとめ、予後を考え計画し、長期にわたる維持・保全のサポートをさせていただいています。
研修医時代の恩師、山田 巌 先生の診療所を継がせていただき、平成22年、あおい歯科クリニックとして開業いたしました。この地に20年あまり、密着し貢献された先生のご遺志を継ぎ、私も、信頼される地域のかかりつけ医になれますよう努力していく所存でございます。
東京医科歯科大学歯学部附属病院 総合診断部勤務 歯科臨床研修医終了 |
日本興学会歯科診療所勤務 早稲田医学院歯科衛生士学校非常勤講師 |
神田橋デンタルオフィス勤務 |
東京衛生病院附属歯科クリニック勤務 |
平成22年1月 あおい歯科クリニック開院 |
厚生労働省認定歯科医師臨床研修医指導医 |
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